理事長メッセージ
今こそ、日本の「医療」と
「病院経営」を考えるとき
―「業界人」として、より以前に「国民の一人」として―
< 都市部で相次ぐ病院閉鎖、休止医療の未来は >
去る6月1日(日)NHK TVで Ⓐ朝の9時から1時間「日曜討論『日本の医療を考える-医師の偏在・病院の経営危機-安心できる医療を守るには』」を視聴後、 Ⓑ夜の9時からはNHKスペシャル「追いつめられた病院で相次ぐミスやトラブル・医療の未来を切り開く」を視て、大きなショックを受けました。一例を挙げれば、前者からは「コロナ時は病院に一時的公的助成金が出て一息ついたが、終息後はそれも止まり、財政、
老朽化した建物の建て替えは勿論不可能だし、資材(医薬品や医療機器を含む)コスト負担や、又、人手不足からくる人件費の
< 医師の偏在対策 >
今日の「医療法等の改正」後は、特に「専門医の偏在対策」を考えないと大変です。医師のみならず、医療職の不足も然りです。例えば離島の場合、先ず看護師が現地へ
更には「
< 業界人として >
このような実状を知った上で、「医療機器の3原則」を強調したいものです。即ち①「安定供給」-課題は、人手不足、資材不足etc. ②「医療DX」-課題は、電子カルテ1つをとっても病院側のコスト負担力etc. ③「国際展開」-課題は、相互関税を含む激動する世界経済の中で、ますます複雑さを増す「国際戦略」です。
< 結びに >
本稿を書き終えて、あらためて「マクロ」から「ミクロ」を併せ見て考えることの大切さを痛感する昨今です。
―以上―
一般社団法人 日本医療機器工業会
理事長 松本 謙一