トップメッセージ
昨年はウクライナ/ロシア間、イスラエル/パレスチナ間の戦争・紛争や各地での災害・震災などで多くの人命が失われ、トランプ大統領による相互関税の発動、更にはコメ価格の高騰など先行きを案ずる様々なことが起こった年でした。一方、日本初の女性首相として高市政権が発足し、また大阪・関西万博の成功、更には日本人によるノーベル賞のダブル受賞など、「憂い」「安堵」「喜び」「希望」が交錯する一年でした。
今年2026年の医療機器を取り巻くキーワードは、引き続き「イノベーション」、「国際化」、「安定供給」、「人財育成」、「医療DX」、「AI」とし、医療産業界全体が横の連携を強めながら、推進して行かなければなりません。
一方、昨年は6年連続となった公正取引協議会による「厳重警告」事案をはじめ、未だコンプライアンス違反事例が散見される中、本年1月よりクアラルンプール原則に準じた対応が求められることになりました。また、医療機器の製造における社会持続性への貢献も益々求められて来るでしょう。これらを考えるにつけ中国の書『戦国策』に記される「隗より始めよ」が思い起こされます。倫理観と道徳観を含めた人財教育・人財開発は医療機器業界にとって一丁目一番地であり、これ無くして「イノベーション」や「AI」等は語れないのかも知れません。
その他、2025年発行の厚労省・経産省・文科省共同による「ものづくり白書」によれば、製造業における2024年度の従業員数過不足DIは前年比で9万人減少のマイナス18.2ポイントとなった由。生産労働性の向上と殊に中小企業による日本のモノづくりの強みをどの様にバランスさせていくかが課題とも言われています。
日医工50周年にあたり、次の10年に向けたスローガンである「進化、深化、新化」を実現すべく、多くの課題とテーマに対し、目標をもって果敢に取り組んでいきたいと思います。本年もご理解ご協力のほど宜しくお願い申し上げると共に、この一年間皆様のご多幸をお祈りいたします。
一般社団法人 日本医療機器工業会
理事長 東 竜一郎


