あらためて想う大切な「コト・ゴト」
― 広視野で見て、深掘りして考える! ―
<報道の深読み>
去る2月22日の大手各紙の一面トップには「東証一時・最高値更新。バブル期以来・34年ぶり」の大見出しが躍りました。一方で、10日後の日経新聞には「米国製造業の2月の製造業景況感指数は、16ヶ月連続『不況』で、22年ぶりの『長期低迷を記録した』」とありました。夫々、「半導体をめぐっての云々とか」の諸要因は有るにせよ、実態経済と金融経済の乖離のみならず、世の中のマクロ経済の動きは常に掴んでおかなければならないと思います。しかし一方で、昨今の世界は何時?何処?で何事?が起るか想像も尽きません。そうした中で個々の企業にとっては、「部材不足からくるコスト高」「人手不足」「人材育成」「賃上げ」「国際化対応」等々、頭痛の種も尽きません。こうした時こそ、業種、規模の如何を問わず「協業」戦略の大切さも問われて然るべきでしょう。
<現場目線の大切さ>
昨今、日本の医療機関でも「コロナ助成金」等がなくなった今、財政の逼迫から医療機器の更新年数の延長等の対策も検討されています。そうした中で、先般トルコのイスタンブールで「Rental Deal Hospital」を標榜する1,000床の病院を訪ね、現場を見聞しました。同じく訪米時には、昨今「ASC(通院可能外科センター)」なるクリニックが年率6%以上で増加の話を聞き、訪ねました。何れも、夫々の医療DX対応等も含め、日本にも学ぶべき点を多々学びました。
<真の「コンプライアンス」>
「『品質管理(QC)』の肝は『職業倫理』」といわれます。まさに、その通りです。一方で、コンプライアンス・ガイドラインの例示の1つに「香典」の文字を見た時、「コンプライアンスとは、『法の遵守』と言うが、一方で『倫理』とは同時に『道徳』であり『人の心』でもある。」とすれば、この種の例示1つでも深く考えて出すべきであると思ったのは、私1人でしょうか。