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理事長メッセージ

「災害」は忘れないうちにやってくる!
―「もう」は「まだ」なり「まだ」は「もう」なり ―

<東日本大震災から10年>

 あっというの10年でした。「天災は忘れた頃にやってくる」とは昔から言われてきましたが、今や「災害(=天災+人災)は忘れるもなくやってくる」が正しいでしょう。しかも「天災」は地球温暖化もあり、その周期は短くなる一方でしょう。一方で「3.11」の時の東京電力福島原発第一事故は明らかに「人災」と言えますし、今後「AI、DX」等の発達と共に、並の人知では及ばないアクシデントが起こり得るし、それに対する防御策が講じられて然るべきでしょう。

   

<「想定」という言葉>

 そうした意味からも、上記の「災」時には「想定」の事故が多分に想像出来ます。しかし「災」に対しては「DX」時代とも言われる今日、凡ゆる事象が「想定」として未然に防がれて当然と申しては言い過ぎでしょうか。

<「歴史」と「経験」に学ぶ>

 「歴史とは過去と現在の対話である」と言われます。一方で中国の諺に「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」とあります。しかし今は「歴史から学んで経験を生かす時代」だと思います。現在のコロナ禍にせよ、後世には1つの歴史でしょうが、経験という面からすれば、今の「感染防止と経済の活性化」という二律背反の対策が果して最善であったのか問われるところでしょう。

<平時と有事>

 10年前の大震災時も、行政から夜通し、私の携帯に「今の東北6県での人工呼吸器の国産品・輸入品の数、在宅と病院での使用数、バッテリー式と外部電源式の各々の数等についての確認」の電話がかかってきた事を思い出します。そして今度のコロナ禍にあって、有事の呼吸器の不足等の報に接する度に、今度こそ次に備えた官民一体での抜本的な施策の実現を切望します。

<結びに>

 先日の3月11日14時46分には、私もオカメザクラ満開の日本橋・本町通りのオフィスで、心から犠牲者の御冥福を祈り、かつ世の中の安寧を祈念しました。

―以上―

一般社団法人 日本医療機器工業会

理事長 松本 謙一